オリンピックを理由にコンビニから露骨なエロ雑誌は消えた。山崎文庫の日誌 2021年2月

東京・赤坂(港区)で営業するバー「山崎文庫」。その店主である、山崎耕史氏によるFacebookの投稿をまとめた。文章と写真は、山崎氏の許可を得て転載している。当記事の内容は山崎氏個人の見解である。(編集部)

2月2日(火)
サウナ歴20数年、私はほぼ毎日サウナに入ってきた。出張、旅行先でもなるべくサウナ付きのホテルに泊まった。ここ数年は私にとって地上の楽園、ゴールデンスパに落ち着いた。サウナイキタイ(全国のサウナを網羅的に把握するサイト)によれば、都内には746件サウナがある。
しかし、
①サウナ室温度100℃前後
②サウナ室にテレビなし
③バスタオル使い放題
この条件を満たすのはたったの6件しかない。私はとにかく熱くて、静かなサウナが好きだ。また絶対にバスタオルは使い放題でないと嫌だ。この三日間、ゴールデンスパがメンテナンスで休みのため、他所を探した。結局、サウナ室にテレビなしを妥協し、錦糸町の楽天地スパに行ってきた!バスタオルはペラペラ、ガサガサだったがまあ仕方ない。それにしてもいい眺めである。またサウナ室に外光が入るのも新鮮であった。
皆様、須藤未悠さんの写真展「いまだけは。」開催中です。お待ちしてまーす。8時過ぎても呑むぞー!

2月9日(火)
店の前に駐輪場が空いた。よし、と30年ぶりに自転車を買った。電動でもない、変速機もない、ドンキホーテで特価1万円のママチャリだ!本日、年甲斐もなく嬉々としてサイクリングした。外苑前サバティーニのピッツェリアでイカ墨練り込んだタリオリーニを食べ、青山ブックセンターへ。稀代の顕学、山本貴光さんのコーナーを発見した(己の無学無識を思い知らされる)また、先日恵贈賜った吉川浩満さんと山本貴光さんの共著「人文的、あまりに人文的」は二箇所に平積みであった。なんと初沢君の写真集も3冊置いてあった!青山ブックセンターいいぞ!
それにしても30年ぶりの自転車こぎ、ちょっとの坂道でも足が攣った。明日からもっと走り込むぞ!
皆様、須藤未悠さんの写真展、23日まで開催しております。エセコロナ禍もそろそろ終幕です。お待ちしてまーす!

2月13日(土)
昨年、一回目の緊急事態宣言下、飲食店に休業要請、時短要請が出た。練馬の或るとんかつ屋が焼身自殺した。世間の同情を買った。飲食店に補償を!との大合唱が起きた。要請に従う店舗には、雀の涙の協力金が出た。年始、2度目の緊急事態宣言が出た。協力金が増額された。今度は世間がやっかみを露わにした。何もしないで1日6万ももらえんだろ、いい気なもんだ、と。さらに、今度は要請拒否(極めて非科学的な論拠に基づく)したら過料を課すという。まさに「傍観者の利己主義」(芥川龍之介『鼻』)である。ふざけるな!飲食業界は世間の奴隷ではない。政治家、専門家会議の玩具ではない。昨年、飲食店倒産数は過去最多である。飲食業界は世間=土人の非科学的な根拠に基づく要請を真にうけることなく、笑い飛ばせばいいのではないか!というわけで、山崎文庫は本日も8時以降も営業致します。
須藤未悠さんの写真展「いまだけは」23日まで開催中。
皆様、飲んだくれてお待ちしておりまーす!

2月16日(火)
オリンピックを理由にコンビニから露骨なエロ雑誌は消えた。しかし、週刊大衆、プレイボーイ、アサヒ芸能等々、今や週刊誌がエロ本さながら、女性のおっぱいやお尻丸出しの写真をでかでかと表紙にまでしている。昔ならこれだけでオカズになるくらいだ。
エログラビア、AV、性風俗、キャバクラ、非合法売春など少女から熟女まで、この国は露骨に女が女を売りにして男の欲情を喚起している。それを私のように好色な男どもが消費する。これは全て男性支配の結果なのか。無論、原理的には上野千鶴子の言うように、「売春は強姦の商品化でキャバクラはセクハラの商品化」に違いない。女は女を売るしかない構造下にあるのだ、男性支配を極度に内面化した女性(自発的隷従)を救済、解放しなければならない、と。
しかし、世間では男も女も上野千鶴子以外は、AVもグラビアも性風俗もキャバクラも即刻廃止すべきだ、
とならないのはなぜか。それどころか女を売りにすることを差別的にみるべきではない、自己実現の手段と捉え直して云々との意見もある。
上野江原論争も今や昔、現在、日本は過去最低の男女平等指数153ヵ国中121位である。
森喜朗を集団リンチしても決して指数が向上することはないだろう。
写真は今週号の週刊プレイボーイ、表紙になんとTバック!というわけで今夜はこれをつまみに呑むぞー!須藤未悠写真展「いまだけは」23日まで開催中。お待ちしてまーす

2月21日(日)
世界でも稀に日本人はコロナに感染しにくい。また、感染しても重症化しにくい。超過死亡もマイナスである。いずれも原因不明であるが歴然たる事実だ。よって、重症化リスクのある人間にしかワクチンは必要ない。にもかかわらず、日本政府、マスコミ、愚民は挙ってワクチン、ワクチンと大騒ぎである。ワクチン担当大臣まで作る始末だ。これから感染拡大するかも、変異種が怖い、でもオリンピックやりたい、ワクチンはやく打たなくちゃ云々。欧米メガファーマの思惑通りである。こんな集団的ヒステリーにつきあってられるか!
ばかばかしいにも程があるわ。さっさと緊急事態宣言解除しろ!
俺はワクチンなんか絶対に打たないぞ!
とまあ、呑んだくれの日曜放言でした。
皆様、須藤未悠写真展「いまだけは」22、23、後二日となりました。お待ちしております!

2月23日(火)
我々日帝は自国の防衛を75年以上米帝任せにしてきた。自衛隊は軍隊ではない。米帝原子力空母の寄港も核武装ではない。米帝侵略戦争の恩恵、とりわけ朝鮮戦争特需、ベトナム戦争特需にもほおかむり。天皇ヒロヒトの戦争責任追及、天皇制打倒もなし!それでいて憲法九条、非核三原則を盾に平和国家を標榜してきた。欺瞞の極みである。この欺瞞的な、「モラトリアム惚け」(松原正)存在様式に基づきながら、それに無自覚な妄言の横行にほとほとうんざりである。左は平野啓一郎、國分功一郎、木村草太、右は櫻井よしこ、百田尚樹、小林よしのり等々。しかし、まあ自覚したってどうにもならない。まさに絶望的である。というわけで天皇ナルヒト誕生日の今夜は奥崎謙三に献杯、呑むぞー!
皆様、明日から
インベカヲリ★展を開催します。お待ちしてまーす。写真は初沢くんが昔私の誕生日にくれたTシャツ。

■先月

コロナ禍であれ、人間の恋愛や性欲は制限できない。山崎文庫の日誌 2021年1月

■次月

【3/1更新】自粛日本人との問答の原型はこうだ!山崎文庫の日誌 2021年3月


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