日誌(仮):01/2021

今更ながら初夢の話をば。

今年の初夢は「知らないお姉ちゃんとブラッドベリ・ビルの内部を登っていく」という内容。なかなか印象的だったので、メモを取った。

お姉ちゃんはウェーブの掛かった短い金髪に黒いブラウスに白いスカート、顔がどうしても思い出せない……。知り合いや有名人ではない、無意識による配役。ブラッドベリ・ビルは、映画『ブレードランナー』でデッカードとロイ・バッティが最後の決闘を繰り広げる舞台となった建物として有名だが、夢に出てきたのはSFドラマ『アウターリミッツ』 (63-65年。日本のTV初放映時のタイトルは『空想科学劇場 ウルトラゾーン』) の名エピソード「ガラスの手を持つ男」の方。登っていく途中に机と書類入れのあるオフィス風のフロア、銭湯風の浴場、パーティの喧騒が聞こえるフロア、『シャイニング』のホテルのようなの絨毯が敷かれたフロア(ここで目が覚めた)があった。

「ガラスの手を持つ男」を改めて観賞。うーん、完全に夢の元ネタだな。というか、このエピソード自体がまるで夢のような奇妙なお話なのだ。謎の集団に命を狙われる記憶を無くした男。男の左手は指が欠けたガラス(機械)で、その左手が男に語りかける。そして一人の女と出会い……。ラストの無常感がいい。

そんなわけで正月はひたすら『アウターリミッツ』を観て過ごした。好きなエピソードは「宇宙の決闘」(永井豪 『真夜中の戦士』の元ネタと言われるエピソード)、「火星人の実験」(初めてコーヒーとタバコを体験する火星人(ハゲのおっさん)がカワイイ)、「カメレオン人間」(『ランボー』 × 『未知との遭遇』!主演は若き日のロバート・デュヴァル)。「ガラスの〜」含め、アメリカンニューシネマ感のあるエピソードが結構あって興味深い。当時はテレビの方が映画よりも時代感覚を鋭敏に察知していたのかも知れない。

CG以前……というか『スターウォーズ』以前のSF作品は観ていると心が落ち着く。しかし初めて観た時は「心が落ち着く」なんて思ってなかったような……最近は東映の映画観てても似たような気分になっちゃうし。新しい何かが必要ですね。何かとは。