柄谷行人は『探究』で他人を他者と異者に峻別した。山崎文庫の日誌 2021年9月

東京・赤坂(港区)で営業するバー「山崎文庫」。その店主である、山崎耕史氏によるFacebookの投稿をまとめた。文章と写真は、山崎氏の許可を得て転載している。当記事の内容は山崎氏個人の見解である。(編集部)

9/2(木)
柄谷行人は『探究』で他人を他者と異者に峻別した。自己が同化(崇拝か棄却、隷従か支配)できる他人は異者である。それに反して、いかなる手段をもってしても同化できない他人は他者である。柄谷は他者から逃走するな!他者に向き合え!その対話だけがダイアローグである、と啖呵を切った。若い頃、その文章に痺れた。熱狂した。しかし、現実的に他者と向き合う、激烈な緊張関係に留まることほど至難なものはない。SNSが社会全般に普及した今日、他者とのダイアローグは簡単に拒否できる。ブロック、ミュート、削除すればいいのだから(私もしょっちゅうやる)だから今こそ柄谷行人を読まねばならないのではないか!!たとえどれほど柄谷行人が現実的に排他的であろうと「探究」の原理は崇高ではないか!
なーんて雨の木曜放言でした。
皆様、山崎雅未さんの個展好評開催中です。呑んだくれてお待ちしてまーす!

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