「ベルセルク」と「グレート・ウォリアーズ / 欲望の剣」日誌(仮):09/2021

・読んだもの

「ヤングアニマル」 2021年 9/24号(白泉社)

これが前話だったら「何だよ、ここで終わっちゃうのかよ!」となっていただろう。しかしこれは……。

「これで終わりでいい / 続きが読みたい」というアンビバレントな感情を抱かせるところが、あまりにも「ベルセルク」らしくて少し笑ってしまった。あと、克・亜樹先生のコメントがまんま「ふたりエッチ」構文(?)で感動しました。

改めて三浦健太郎先生のご冥福をお祈りします。

最後のページを読んで、ルトガー・ハウアーの存在は三浦先生の中では大きかったんだな、と。ここで「ブレードランナー」が〜とかいうのも無粋だし、『グレート・ウォリアーズ / 欲望の剣』の話をしましょう。

出会ったのはどちらが先だったか、「ベルセルク」の方が少し早かったかな? ほぼ同時期だと思う。初めて観たのは中学1、2年のころにテレビで。俺のトラウマ映画でありオールタイムベストの1本です。

監督は「ロボコップ」などのポール・ヴァーホーヴェン。内容は、団長に裏切られた傭兵団が復讐と成り上がりを誓い……というエログロヴァイオレンスな中世史劇。

ルトガー・ハウアーが演じるのは、ガッツのような野性味とグリフィスのようなカリスマ性を兼ね備えた傭兵マーティン。

冒頭の城攻めや傭兵団がわちゃわちゃしてるところ、マーティンに神性を見出してる感じとかは、黄金時代編にダイレクトな影響を与えているのではないでしょうか。以前読んだ三浦先生のインタビューでも名前が挙がっていたような。

その傭兵の一団に誘拐される王女アグネス(演:ジェニファー・ジェイソン・リー)とマーティンの関係もいいんですよ。好きとか嫌いとか色んな感情がぐるぐる渦巻いていて。

ラストのマーティンの姿もガッツっぽい。冒頭で尼さんがどつかれて幼児退行しちゃうのは蝕後のキャスカ?何気に大きな謎だったリッケルトの存在は、本作におけるスティーブンになるはずだったのでは? と色々な妄想もはかどります。

夢と現実、愛と憎、肉と血。「ベルセルク」ファンの方なら観て損はないかと。

・ふと思い出したこと

Amazonって昔(10年くらい前まで?)、客が公開で商品リスト作れて、そこでレビュー書いてる人とかいたんですよ。ドゥームの名盤xx選!とか。商品ページにその作品が入ってるリストが表示されるの。あれ見るの好きだったんだよな。

こんなことを思い出したのは、中島みゆきを聴いていたから。

誰かが作ったドゥーム、スラッジだらけのリストの中に、「生きていてもいいですか」がこれもドゥームみたいな感じで紹介されていて、それがきっかけで聴いたのだ。あれを書いてた人たち、今はどこにいるんだろう。

 

・作ったもの

ニューオリンズの名物料理「ガンボ」。この料理を引き合いに出した文章を書いたんですが、食ったこともないのに引き合いに出すのはいかがなものか? ということで作ってみた。レシピはググれば出てくる。

オクラの粘りがスラッジーで美味い。

チリパウダーをカレー粉にしたらそのままカレーになるのでは? カレーみたいにルーを作って売れば日本の家庭でも定着しそうなポテンシャルを感じた。本場ではタイ米にかけて食べるそうです。次はチキンで作ってみよう。

日誌(仮):08/2021