【8/26更新】蜜月時(破綻時)の恋人が本来的か否か。山崎文庫の日誌 2021年8月

東京・赤坂(港区)で営業するバー「山崎文庫」。その店主である、山崎耕史氏によるFacebookの投稿をまとめた。文章と写真は、山崎氏の許可を得て転載している。当記事の内容は山崎氏個人の見解である。(編集部)


8/7(土)
毎年夏になると原爆の番組があれこれ放送される。しかし、どれもこれも原爆投下を批判し、米帝の責任を問い、計画、実行犯を断罪せよとは絶対に主張しない。被爆者をひたすら憐れむばかりだ。まるで天災の被害者かのように!または我が国の戦争指導者がバカだったから原爆投下は致しかたなかったとでもいうように。あるいは核の存在自体が諸悪の根源であったかのように。
そんなわけねえだろ!!!2発で20万人以上の同胞を無差別殺戮されてなんで我々(右翼も左翼もノンポリも)は屈辱を感じないのか、憤激しないのか。米帝よ、原爆投下を謝罪賠償せよ!と詰め寄るべきではないのか。
敗戦国だから、米帝庇護下のモラトリアム国家だから泣き寝入りして当然というわけでもないだろう。
やはり究極的には、何でもかんでも水に流す「生成のオプティミズム」(丸山真男)のせいとしか思えない。これは果たして絶望的なのかどうか⁉️
皆様、本日須藤未悠写真展最終日です。お待ちしてまーす!さあ呑むぞー‼️

8/13(金)
銀行強盗など銀行設立(本源的蓄積)に比すれば子供騙しだ!ベルトルトブレヒト、不滅の金言である。金儲けとはいかに巧妙な媒介性に隠匿されようが、例外なく搾取、略奪である。よって、金持ちは殲滅すべきだ。世界革命を志した若い頃、本気でそう信じた。しかし、それはあくまで抽象的な理解であった。それがいつの間にか裏金融の世界に足を踏み入れた。オフショアの世界(富裕層、大企業らの巨大な脱税、不正共同体)を知り、ブレヒトの金言を実体験した。資金洗浄、インサイダー取引、風説の流布、相場操縦等々無知なまま無数の脱法行為に手を染めた。俺はこの世界に染まらないと思いながら、ずるずるとなし崩し的に引きずられていった。その後紆余曲折あってその日暮らしになった今、思うことは何か。メンタリストDaiGoなんて小者を叩くより前に、ビルゲイツ、孫正義、ウォーレンバフェット、稲盛和夫、前沢友作らをぶっ叩くべきではないか!騙されてはいけない!奴らは幾ら寄付しようが、金配ろうが骨の髄まで邪悪である!とまあ酔っ払いの金曜放言でした。さあ呑むぞー!!
皆様、豊島さんプロデュースの美人画展開催中です。

8/20(金)
あなたは変わった。そんな人じゃなかった。昔のあなたに戻って云々。
あなたは仮面を被って私を騙していた、ついに本性を現した。思い返せばそんな傾向があった云々。いずれも痴情のもつれにおける典型的な歴史修正主義的言説である。蜜月時(破綻時)の恋人が本来的か否か。
どちらにせよ「ゴールからの展望」(アルチュセール)により相手に統一性、一貫性を求める。要素、傾向を事後的に捏造して云々する。しかし、我々は通時的に刻々と変化し別の人間になると同時に、共時的にも多面性に満ち満ちている。そもそも真の、本当の、素顔の私なんぞ幻想にすぎない。よって、不断に緊張感をもって相手の変化、変貌と対峙せねばならない!それを互いに怠りあった結果が破綻へと帰結したのである。いや、しかし人間がそんな緊張感に耐え続けることなど不可能だ。また人間存在の変化や重層性を己自身ですら把握し尽くすことも不可能である。ならば何もかも〝理不尽な〟偶然性に任せて絶望すればいいのか!なーんてお盆明けの金曜放言でした。昼から呑みすぎました!写真は中城さん撮影。

8/24(火)
今時お湯も出ない、テレビもない、狭小なおんぼろアパートをアトリエ兼住居として、ひたすら絵を描き、売って暮らす。
群れない、媚びない、気骨稜々たる若き女流画家(彼女は自らを絵描きと名乗る)山崎雅未(ヤマサキマミ)さんの個展「存在」を開催しております。ちなみに彼女は私の親族ではありません。
皆様、ぜひ素晴らしい作品群をご覧ください!お待ちしております。
8月23日〜9月18日まで。さあ呑むぞー!

8/26(木)
昨今、テレビやネット、どこもかしこも(NHKですら)お笑い芸人だらけである。偉そうに社会問題を云々する奴らも少なくない。一体何様のつもりなのか。私は奴らの幼稚で単細胞的なコメントや芸をみて1ミリも笑ったことがない。感心したこともない。いや、待てよ、マルクスの宗教批判を思い起こそう!お笑いは日本愚民(米帝の奴隷)の現実的な悲惨(米帝支配)への溜息であり、抗議であり、阿片なのかもしれない。ならば、愚民の幻想的幸福であるお笑いに対する批判は現実世界の法、政治に対する批判、とりわけ米帝批判に変わらねばならない!
なーんて暇な山崎文庫の呑んだくれ木曜放言でした。
皆様、山崎雅未さんの個展「存在」開催中です。お待ちしてまーす!

■前月

【7/23更新】47歳その日暮らしです 山崎文庫の日誌 2021年7月

■次月

柄谷行人は『探究』で他人を他者と異者に峻別した。山崎文庫の日誌 2021年9月


山崎文庫
〒107-0052
東京都港区赤坂6-13-6 赤坂キャステール
Facebook