特別な時に、特別な場所で、キールロワイヤルを。 日誌(仮):02/2021

無性にゲーム(シンプルなやつ)がやりたくなって麻雀のアプリをダウンロード。打ち始めて気付いたら朝の4時! 「これはいけない」と即・削除。しかし、何かに「朝の4時まで熱中する」なんていつぶりかしら。前回の日誌で書いた「何か」は麻雀だったのか? 大三元字一色を聴牌するも和了れず、挙句に河底で振り込んだ時は変な声がでた。

27日はGuilty Forest主宰「DENY THE END Vol.8」を観に国分寺Morganaへ。出演はabiuroAzarakCoffinsHylko。重くて遅いのと、サイケでグルーヴィーなのという俺得メンツ。「本日の限定メニュー」にグレナデンサワーがあり、これをしこたま飲む。

ある種のお酒(グレナデンはお酒じゃないけど)の名前を聞くと強烈なノスタルジーに襲われる。これは子供の頃読んだ熊倉裕一「王ドロボウJING」(講談社)のせい。ティム・バートン監督のアニメーション作品 × 寺沢武一「コブラ」(集英社)といった具合の漫画で、登場人物の名前や地名がお酒の名前で(ほぼ)統一されているのだ(1995〜98年まで「コミックボンボン」(講談社)で連載。後に「マガジンZ」(講談社)で続編「KING OF BANDIT JING」が99〜05年まで連載)

当初こそいかにも少年漫画というお話だったものの、連載が進むにつれ、どう考えても小学校低学年向けではない難解な話になっていったのが強く印象に残っている。美麗な絵と併せて当時小学生だった自分は圧倒された。

帰宅してからポツポツと読み返す。うーん、面白いなあ。後の「KING〜」でも繰り返される、宗教を題材にした「jing on air編」のジンのセリフ、「もっかい生まれりゃいいんじゃねーか!?」はこの歳で読むと泣きそうになる。ヒロインの全裸(乳首、ヘアはなし)が出てくるのもすごい。つくしあきひと「メイドインアビス」(竹書房)は「KING〜」の影響受けてたりしないのかなあ。熊倉先生はいま何されてるのだろうか。

主人公のジンと相棒のキールが繰り出す必殺技の名前がキールロワイヤル(シャンパンとカシス・リキュールのカクテル)。子供心に「大人になったらキールロワイヤルを飲もう」と思ったのに、未だに飲んだことがない。もうこうなったら、特別な時に、特別な場所で飲みたいですね。

ところで、Tranquilized Magazine一周年でございます。サーバーから「28日までに金払わないとサイト潰すぞ」的なメールで気付きました。これからもよろしくお願いします。記事増やさんとな……!