【2/26更新】かつて丸山眞男は「軍国支配者」の「自己欺瞞とリアリズムの欠如」を指弾した。山崎文庫の日誌 2023年

東京・赤坂(港区)で営業するバー「山崎文庫」。その店主である、山崎耕史氏によるFacebookの投稿をまとめた。文章と写真は、山崎氏の許可を得て転載している。当記事の内容は山崎氏個人の見解である。(編集部)

1/9(月)
コロナ禍当初、日本人にはなぜか被害が少なかった。ファクターXが話題となった。しかし、無邪気な日本人は米帝のプロパガンダを盲信し、ワクチンを自発的に欲した。持ち前の「空気」がワクチン接種を加速させた。凄まじい同調圧力が日本を追加接種率世界一に押し上げた。大衆は接種回数を嬉々として競い合った。打たない者を迫害(非合理な陰謀論云々)した。まさにワクチンファシズムであった。その結果、今や徐々に接種後死亡、後遺症が増加し、空前の超過死亡者数となった。それでもまだこの失敗を認めず、いまだワクチン接種を正当化、道徳化する奴らがわんさかいる。ワクチンのおかげで現状に止まれた、打っていなければもっと悲劇的な結果だったに違いない。また、ワクチン接種による集団免疫獲得のために、多少の犠牲は仕方ない云々。頑迷な日本人はどうしてもワクチンを否定できない。したくない。まさにコンコルド効果である。いずれ無責任の体系が顕になるだろう。メガファーマが悪い、菅が悪い、河野が悪い、小池が悪い、厚労省が悪い、御用学者が悪い、医師会が悪い、マスコミが悪い、と責任のなすりつけあいがはじまるに違いない。しかし、おバカ日本大衆が一番悪いのである。いずれワクチン被害が隠蔽仕切れなくなり、いかなる合理化も破綻した時、最後の言い訳は、動機は不純ではなかった、良かれと思って我々日本人はみんなでワクチン求めたのだから、誰のせいでもない、とでもいうのだろうか。ばかばかしいにも程があるわ‼️
こうなったら呑むしかない、とまあ祝日放言でした。

皆様、祝日の本日も原枝美写真展「ドロービューティー」開催しております。21日土曜日まで。お待ちしておりまーす!
尚、引き続き森綾さんの処女短編集も販売しております。
写真は河本花波さん撮影

2/1(水)
最近、YouTubeでホストの番組をあれこれみた。host.tvやローランドショー、不屈のジェシーその他。女性客に法外な金額のシャンパンやウィスキーを開けさせ、月間何千万、年間1億円の売上を誇るホストたちを褒め称える内容のものが多い。しかし、富裕層の女性客がホストに貢ぐなんてのは局所的な事例であり、大概の客はキャバ嬢、風俗嬢である。ホストは複数の女性客を色恋じかけで落とし、競わせ、身を削らせて、金を貢がせる。承認欲望と燃える恋心が客を忘我状態へ陥れる。好きでやっているのだからいいではないか、とはとても思えない。まさに悪魔的な所業ではないか。悪徳商法や悪徳宗教と何ら変わらない。また、そもそもキャバ嬢や風俗嬢を好きでやっている、生き甲斐を感じる、自己実現のためになどと嘯くのは、特権的、局所的な事例であり、大概はやむに止まれずキャバや性風俗産業へ追いやられるのである。かつて上野千鶴子はキャバクラをセクハラの商品化、風俗を強姦の商品化と批判した。さんざん通った私が言うのもなんだが、その通りである。
だから、そうした局所的暫定的な事例の極大化、喧伝とホストへの賛美が連動して、構造的な女性差別を助長、持続可能にしていることは間違いない。華々しく扱われるキャバ嬢や風俗嬢、ホストは男性支配の道具である。
以前、イスラム圏の女性の人権侵害をNHKの番組でみて、あまりに酷い、狂ってると思った。が、日本も様相こそ違えども明らかに女性差別社会であり、狂っているではないか。今こそ性風俗産業全廃、ホスト業界撲滅だ!!
なーんてさんざん男根中心主義的価値観で生きてきたアラフィフ爺いの水曜放言でした!
皆様、舞山さんのカッコいい、ヨーロッパの写真展開催中です。2月18日土曜日まで。
また引き続き森綾さんの処女短編集も販売致しております。
お待ちしてまーす!

2/14(火)
かつて丸山眞男は「軍国支配者」の「自己欺瞞とリアリズムの欠如」を指弾した。支配権力は戦況が不利であってもその現実を否認し、侵略行為を「慈恵行為」として道徳化した。彼らは「国民を欺瞞し、世界を欺瞞したのみでなく、なにより自己自身を欺瞞したのであった」その結果、「メフィストフェレスとまさに逆に「善を欲してしかもつねに悪を為し」たのだ、と(「現代政治の思想と行動 第一部 三 軍国支配者の精神形態」)
まさに現在のワクチン禍における状況にもあてはまるではないか。当初、ワクチン接種の目的は重症化率、感染率、死亡率の低下、集団免疫獲得(思いやり云々と欺瞞的なキャンペーン)であった。が、ブースター接種の末、いずれの目論見も破綻した。今や空前の超過死亡となり、ワクチン接種後死亡者、ワクチン後遺症患者が激増している。にもかかわらず、ワクチン接種を扇動するワクチンファシストどもは、いまだその現実を認められない。詭弁の限りを尽くして、己の無謬性に固執する。ワクチン接種を道徳化し、未接種者を罵倒し、差別して、己らのその犯罪的な扇動行為を「慈恵行為」だと自負しているほどだ。なんたる「自己欺瞞とリアリズムの欠如か」。河野太郎、岸田文雄、堀江貴文、ひろゆき、橋下徹、山中伸弥、村中璃子らワクチンファシストの犯罪は許しがたい。彼らをのさばらせる大手メディアや煽られた国民も愚劣である。しかし、最も許し難いのはやはり、米帝とそのメガファーマだ。奴らは植民地日本は何でも言うことを聞く、と鼻で笑っているだろう。ワクチンを言い値で、無際限に買わせて、打たせて、免責にも同意させて、薬害になったら日本政府に全責任を負わす。ここまで馬鹿にされても怒りすら抱かないとは、我々日本人は米帝の真性奴隷以外の何者でもない。まさに絶望的である。というわけで、今夜も呑むしかない!
皆様、舞山さんのかっこいいモノクロ写真展、今週土曜日まで、です。プリント及び写真集も販売しております。尚、森綾さんの処女短編集も引き続き販売しております。お待ちしてまーす!

2/19(日)
私の大学時代(1994年〜2留の末2000年退学)、中上健次(1992年没、享年46歳)は既に柄谷行人や浅田彰らによって神格化されていた。死後、数年のうちに全集(集英社)も文庫版選集(小学館)も続々と刊行された。当時、私は柄谷行人の熱狂的なファンだった。それでも彼らによって醸成された、天才中上健次は俺たちのもの、他所者の批判は許さん、といった雰囲気には強烈な違和感を抱いた。そんなプロパガンダを余所に中上健次を熱読した。只々その文章(とりわけ1970年代の短編群、接辞「が」の忌避、短いセンテンス、句読点の多用、複文の排除による超高速リズム)に圧倒された。畏怖の念を抱いた。しかし、他人にそれを口にすることはなかった。例外的に、親しい友人の初沢君にはそれを口にしていたのだろう。昨年、突然初沢君が写真家渋谷典子さんを紹介してくれた。渋谷さんが中上健次没後30年の写真展を開催されたことを知った。厚かましくも、うちでもぜひとお願いし、ご快諾いただいた。
というわけで、明日2月20日から3月11日まで、「渋谷典子写真展 没後30年中上健次」を開催することになった。店内を23点の中上健次が埋め尽くしている。異様な威圧感だ!
皆様、ぜひ中上健次の圧力を感じにいらしてください。呑んだくれてお待ちしておりまーす!
尚、舞山さんの写真集、森綾さんの処女短編集、引き続き販売致しております。

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