【5/31更新】誕生日にSFCソフト「ざくろの味」のサントラをもらった。 編集Sの日誌 2021年5月

5/19(水)
池袋駅で東南アジア風の若い男に「Excuse me」と話かけられ、立ち止まるとハガキくらいのサイズのカードを手渡される。

そのカードには日本語で、「私は留学生です。学費を稼ぐために、おやつを売っています」という旨のことが書いてある。
男の持つ紙袋に目をやると、何やら棒状のものが手包みっぽい感じで紙にくるまれて入っている。

「得体の知れない男の手作り(かもしれない)おやつなんぞいらん!」と思い即座に断って立ち去ったが、50メートルくらい歩いたところで「本当に学費が足りないのなら気の毒なことだ」と思い直し、戻って「おやついらないけどコレあげる」と1000円を渡してきた。

男は「ありがとうございます」と深々と頭を下げた。

新手のカツアゲだったかもしれないけど、このくらいの金額は良いでしょう。
これがIWGPなら、後日西口公園で再会し、変な頼みごとをされるパターン。

ということをFacebookとTwitterに投稿したら、お友達から以下の情報を提供してもらった。

「同様の事例が全国で発生しているらしい」
「池袋の男がくれるのは、コストコで買った市販品」
「国立駅前では女性が似たようなことをしている」

やっぱり詐欺だったのかねぇ? 
まぁ、1000円は池袋の神への賽銭として喜捨したつもりだから、別に腹も立たんのだけども。

5/31(月)
根暗な私の誕生日にふさわしい、ジメっとしたプレゼントが妻から贈られた。

おそらくは暗~い人間しかプレイしないであろう、スーパーファミコンソフト「ざくろの味」のサントラ、「ざくろの味 GM-PROGRESS-3」である!
今聴くと、Mike Oldfieldみたいで実にイイんだこれが!(こちらも暗い奴が聴く音楽)

「ざくろの味」は1995年発売のサウンドノベル。姉妹的作品である「月面のアヌビス」と同時に、イマジニアから発売された。
ソフトは今でももっている。外箱はとっくになくしてしまったが、こちらのデザインも実にイイんだ!

ゲームの内容は、雑居ビルの1フロアに入居するSF雑誌編集部が、地震によってビルごと落ち込んだ地下の空洞から脱出することを目指すというホラーもの。シナリオは分岐により、ゾンビ編、悪霊編、サイバー編などがある。

読んだシナリオの量に応じて達成度が上がっていくシステムなのだが、本作は既読のシナリオをスキップする機能がないうえに、オートセーブ制なのでゲームオーバーになると強制的に最初からやり直すはめになるという鬼畜仕様。しかも割と早い段階でソフトの内部電池が切れてしまっており、本体の電源を切ると結構な確率でセーブデータが消えてしまう。

それでも子どもの頃は辛抱強く遊んでいた(おかげで、序盤のテキストはほとんど覚えてしまった)が、忙しい今となってはもう全クリは夢のまた夢だね。攻略サイトを見ながら全シナリオのグッドエンドだけを見ていくなら2~3時間でできそうだが。

ゾンビ編のグロ描写はなかなかのもので、当時小学生だった自分にはトラウマものだった。高所から落下して顔面で着地した人間の顔を、「焼く前のハンバーグ」などと形容していたのを今でも覚えている。
あまり子ども向けじゃない。当時小学生だった私の周囲で、本作をプレイしている友達は1人もいなかった。

今考えると、私が思い描く出版社の編集部、というか会社というものに対するイメージは、この作品で描かれていた「月刊サイファイ編集部」が原風景になっていたんだなと。締切間近になると人格が豹変して電話口に怒鳴り散らす編集者がいたり、原稿取りのバイトをしてる小僧がいたり、やけにパソコンに詳しい男がいたり……今となってはパソコンに詳しいことは立派なスキルの1つだが、当時の一般企業ではまだ「オタク」扱いだった模様)。

結果として現在、編集部といえるところで働いている。実際に出版業界を志すきっかけは本作ではなく、もう少し成長した後で出合った様々な出版物だったわけだが、この「ざくろの味」も私の心象風景の形成に大いに寄与していることは、間違いないんだよなあ。

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