ぐるぐる大帝国入間店に展示されていたダッチワイフ。編集Sの日誌 2020年6月

6/9(火)
今月から幼稚園が再開し、今週から保育時間がやや長くなった。
娘(3歳)は幼稚園で弁当を食べてから帰ってくる。

両親は依然として在宅勤務をしているので、夫婦が子ども抜きでひとつ屋根の下にいるという、新婚当時以来の状況が創出された。
となると当然、アレしましょうかという雰囲気になるわけで、2日連続でイタしてしまった。お互いに昼休みの時間を利用しているので、“時短”での営みとなるが。

そうすると心なしか、妻とのコミュニケーションがスムーズになったような……?
コブつきで在宅勤務していたときは、2人とも気力と体力の限界で雰囲気もギスギスしていたので、そんな営みを行うことなど思いもよらないことだった(俺は夜な夜なオナニーしてたけど)。

健全な夫婦の精神は、健全なセックスに宿るのかもしれないね。

6/10(水)

東京・池袋にあるラーメン屋「無敵家」は、行列ができる店として有名だった。1〜2時間待ちはざらである。

ディズニーランドみたいなものをはじめ、並ぶことがとてつもなく嫌いな俺は、この行列をいつも冷ややかな目で見ていた。
しかし、「1〜2時間並んでラーメンを食うという異常体験」を1度もせずに冷笑するのもフェアではないと考え、独身の頃に1回だけ並んだ。

1時間半待ち、家系っぽいラーメンを食べた。けっこう美味かった。
とはいえ、やはりラーメンはラーメン。そこから得られる幸福の総量には上限があり、俺にとっては1〜2時間の待ち時間の対価に見合うものではなかった。
人気店ならどこでもそうだと思うが、狭いカウンター席で見知らぬ客同士がひしめき合いながらラーメンをかっ込むという環境も、養鶏場の鶏になった気分で嫌である。もう行くことはないだろうと思った。

ところが今日、ジュンク堂から出ると、行列がまったくできていないのが見えた。コロナ禍で人が密集を避けるようになったためだろう。店内を覗くと、まばらに空席があり、座席はビニールシートで区切られていた。ラーメンを食べるのに最適な環境が整えられていると感じた。
そこで、久しぶりに食べてみた。
やっぱり、けっこう美味かった。しかし、ちょっと胃もたれがした。
前回の入店時からの歳月で、俺の胃袋はオッサンになっていた。

6/11(木)
昨日が無敵家なら、今日は取材帰りに永田町あたりの中華料理店で麻婆豆腐麺と、節操なく麺をすする。

やはりコロナ禍のせいか、店内は閑散。
待ち時間に明日の取材で使う本を読んでいたら、「何読んでるんですか?」と店主らしき人。「私も本が好きなんですよ!」とおっしゃるので、しばし歓談する。

やがて麻婆豆腐麺が着丼。美味いが豆腐のヴォリウムがすごく、食っても食っても減らない。全部食べられるか危ぶまれたが、俺は律儀な性格なので、先刻店主と言葉を交わしてしまったために残すのは悪いという気がする。
箸で豆腐をゴロゴロしながら水を一杯。トレイの端に目をやると、デザートは杏仁豆腐! どんだけ豆腐を食わせるのか! (食べる前は杏仁豆腐に注目していなかったので、写真は麺のみ)

6/14(日)

ぐるぐる大帝国入間店に展示されていたダッチワイフ。

6/15(月)
4月に植えたトマトが赤々としてきた。
この夏はトマトを買う必要がなさそうだ。
1苗で200円もしなかったと思うのだが、こんなに大きな植物になるとは。
そして、家庭菜園をするようなマイホーム野郎にはなるまいと思っていたのに、こんな写真を撮るようになるとは。

6/24(水)
道端で、会社の先輩後輩と思しきサラリーマン2人組の会話が聞こえてきて、全身がむずむずしちゃった。
後輩「あっ、おつかれーっす! 何してんすか?」
先輩「そこで飯食ってたんだよ」
後輩「あっ、吉野家っすか! 何食べたんすか?」
先輩「牛丼だよ」
後輩「あっ、牛丼っすか! おいしいっすよね!」
先輩「まあね」

6/27(土)
Nightwingsのリハーサルを再開した。
迫りくる長髪ベルボトムの2人組。

■先月

万能ネギ、ミョウガ、スプラウト、大葉、ショウガの、5種の薬味を合わせた「五味」。編集Sの日誌 2020年5月

■次月

『ホスト万葉集』(発行=短歌研究社、発売=講談社) 面白かった。編集Sの日誌 2020年7月