セックス・マシンガンズとかの話 編集Sの日誌 2022年12月

12/9(金)
昨日のバラナンブレコ発企画、主催、高円寺ShowBoat、DJのMally Violetさん、ご来場の皆様、ありがとうございました。

バラナンブは、グラム、サイケ、ニューウェーブ、昭和歌謡などをミックスしたと思われるグラマラスさと、Creamばりのヘヴィロック的側面をもつ圧巻の素晴らしさ。アルバム「深く、花を見て」、買いました。

Mally VioletさんのDJはグラム系中心の選曲かと思わせて、我々の出番直前にThe Dictators~AC/DC~The Damnedとブルータルなロックンロールを連発。さらにはライブ直後、Motorheadによる“Please Don’t Touch”カバー~Black Sabbath“Never Say Die”で、ツボを突かれた私は完全に昇天してしまいました。初めてお会いする方でしたのに、事前に我々の音を聴いて準備してくださったとのこと。頭が上がりません。

Nightwingsは、コータ氏を加えた4人編成がなかなか良いバランスに仕上がってきたと思っております。年明け一発目のライブが決まっているので、ここに告知させて頂きます。

1/7(土) 西荻窪PitBar
“LIVE AT BUDOKAN vol.23”

DORAID
SLAMMING AVOID NUTS
ZOMBIE RITUAL
泥虎 -DEADRA-
Nightwings

OPEN 18:00/START 18:30
ADV 2000yen/DOOR 2500yen
NO DRINK CHARGE

よろしくお願いいたします。

12/9(金)
つまが クリスマスプレゼントを ほしそうなめで こっちをみている! 
どうしますか?

▷ ほしがっていた イスをかう
 なにがほしいか きいてみる
 SNSで そうだんする

妻「お前、椅子買ってきたらマジで殺すからな」

※参照

B’z「いつかのメリークリスマス」の主人公は、なぜ恋人に「椅子」をあげたのか

12/12(月)
先日、妻がクリスマスプレゼントを欲しがっていたので、娘と一緒に革製のバッグを選んで買ってきた。娘が妻に手渡した。妻は瞳をウルウルさせて「ありがとー!」と娘を抱きしめた。娘も満面の笑みで妻に抱きつき、とても幸せそうだった。その日、妻は終始機嫌がよく、一足先に春が訪れたような穏やかさが家の中に漂っていた。

先ほど、娘がそのバッグに飲み物をこぼし、ひどい染みを付けた。一転、家の中にブリザードが吹いた。

バッグひとつで天国から地獄まで味わった娘は、何かを学んでくれただろうか。父が一言贈るとすれば、「飲み物があるときは手元をちゃんと見ろ」だ。

12/16(金)
サイゼリヤにて。

俺「顔でジャンケンしようぜ。これがグー、これがチョキで、これがパー」

娘「お店の人が見てるからやめなよ」

12/26(月)
Sex Machineguns「Sex Machinegun」(1998)

日本のヘヴィメタルバンドの1st。

昔、「Hey! Hey! Hey!」とかに出ていて、日本人が抱く「ヘビメタ感」をコミックバンド的に誇張したような立ち居振る舞いに苦手意識をもっていた(ちなみにヘイヘイヘイは大好き)。知人が時々カラオケで歌っていた〝ファミレス・ボンバー〟とか〝みかんのうた〟の歌詞からも、「これは俺の聴く音楽じゃない」と思っていたのだが、なぜか今さらながらに手に取って聴いてみたら、これが凄く良いじゃないですか!

本作を聴く直前にAmebixの「Monolith」をかけていたせいか、冒頭を飾る〝Sex Machinegun〟の黒く塗りつぶされたトーンのギターリフを聴いた瞬間、何だかものすごく格好良いメタルクラストが始まったように錯覚(笑)。いや、歌が入ってからの展開にも、そこはかとなくジャパニーズハードコア影響下の初期ヴィジュアルロック勢がもっていた殺伐とした空気を感じるぞ!

続く2曲目の〝Japan〟で完全にヤられた。2曲目にあえてミドルテンポの楽曲をもってくるのがキマる時点で、1stにして早くも往年のレジェンドたちの風格をまとっていたと言わざるを得ぬ。Anchang氏(Gt.&Vo.)のネットリとしたハイトーンはEarthshakerや聖飢魔Ⅱなどを彷彿とさせ、不気味な響きをもつミドルテンポのリフとあいまって、ときにはSabbrabellsやGenocide Nipponのようにも聴こえるではないか!?

スピードナンバー群はJudas Priest影響下の80’sUSパワーメタル~Mike Vescera繋がりでYngwie Malmsteenまでをも思わせて、とくにアルバム中・後半の速い曲を連発する部分にはインギーのなかで俺がとくに好きな名盤「Alchemy」ばりの聴き味まであり。

問題の歌詞ですが、Anchang氏の節回しが(おそらく意図的に)王道のレジェンダリィ・ヘヴィメタルシンガー群のそれに寄せたものなので、言葉を追ってまで聴かなければそんなに気にならない。そればかりか、Sex Machinegunsを好きになってくると、だんだんこの歌詞も好きになってくるではないか!

というわけで食わず嫌いをひとつ解消した36の夜でした。

■前月

『月と睫毛 凪作品集』の話など 編集Sの日誌 2022年11月

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年末年始のBGM55枚、岩槻の人形博物館、「家畜人ヤプー」の話など 編集Sの日誌 2023年1月

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