【7/23更新】東村山で志村けんをしのび、西武園ゆうえんちでゴジラに乗る 編集Sの日誌 2021年7月

7/4(日)
インターネットに文章を載せる場合、その媒体が何であるかによって発表する際の心持ちがだいぶ変わる。
俺個人の発信手段に限っていうなら、この「Tranquilized Magazine」、Facebook、そしてTwitterの3択。
「Tranquilized Magazine」内では、この「編集Sの日誌」、署名記事、そして無記名記事の3択。

「Tranquilized Magazine」を始めた当初は、FacebookとTwitterに投稿したものを「編集Sの日誌」にまとめていこうという算段だった。だけど、そもそもそれぞれのメディア/アカウントを運営するにあたっての精神性が異なるので、それもどうかと思うようになった。(続く)

7/7(水)
FacebookとTwitterでの発信内容に共通しているのは、俺の公的な活動の告知。
主にバンドと、個人で行っている執筆活動に関すること。

Facebookには、もう少しパーソナルな身辺の記録や個人的見解を綴ることもある。
Twitterに比べてクローズドかつ文字数を気にせず発信できるので、よりディープな内容を載せられる。(続く)

7/10(土)
前回、「続く」と書いたが、他に書くことができたので続かない。


大学の同期の石尾君が、近所の老舗狭山茶農家「ささら屋」で働いていることを知り、両親と娘を引き連れてお邪魔してきた。

10年以上ぶりに会ったら、当時から色男だったけれど、身体が引き締まっていっそうたくましい男になっていた。

オンラインで狭山茶の魅力を発信したり、ケーキ屋とコラボしたりと、優秀なビジネスパーソンである彼が、地元に根差した産業を盛り上げようとしてくれているのが嬉しかったなあ。

奥様のブランドデザインにより、それぞれのお茶には「いぶき」「のどか」など“女の子の名前”と鳥のシンボルが付されていて、写真は左から朝、昼、晩に飲むのがお勧めなのだそう。飲み比べ推奨であります。

「ささら屋」さんのホームページは以下
https://www.sasaraya.com/

7/11(日)
Blind Guardian「Tales From The Twilight World」(1990)
三十路を過ぎてこういうテンションのメタルを聴きたい気分になることは減ってきたけど、久しぶりに車でかけたら興奮しちゃった。
サビにいくまでの複雑怪奇な構成は、どういう思考回路だとできるんだろう。オペラがルーツなのかな。
しかしサビの入り方が唐突なのが面白い。
良いサビなら、どこに入れても良いんだよ! とか言ってそう。

7/18(日)
東村山駅前の、志村けんさんの像。
昨年あたりから俺にとっての東村山駅は、人の死を悼む感情と結びついた地になりつつある。

7/20(火)
相原瑛人「ニューノーマル」1巻(ファンギルド)
好きな女の子のマスクの中身が見たい。そんな、ニューノーマル時代のフェティシズムを描いたラブコメ。
と思いきや、後半あたりからSFサスペンスめいた展開になり、どうなるのってところで1巻終了。ナイスなニューマンガです。

7/23(金)
(なぜか)「昭和」をコンセプトにリニューアルオープンした西武園ゆうえんちの目玉アトラクションが、特殊装甲車に乗って巨大生物と戦う自衛隊の視点をシアター形式で味わえる「ゴジラ・ザ・ライド」。
先日、妻子が行き、娘がいたく感動して「ぜひ」(という言い方はしないが)と私にも薦めるので、妻子とともに行って参りました。

恥ずかしながら、端的に言って感動してしまいました。

というか、私は映画をはじめこういうものを体験するときの没入度が凄いので、隣でワーキャー騒ぐ娘や「どう?」とか聞いてくる妻を完全に無視し、特殊装甲車のドライバーになりきってエアハンドルを切り、我々の大地を蹂躙する悪鬼のようなキングギドラを沈めんと決死の覚悟で戦っていたのです。感情が高ぶって自然に涙まで落ちる始末。
シアターを出て「ヤッホー!」と興奮する妻子に、「ヤッホーじゃないんだよ! こっちは真剣に戦っていたんだから」と妙な温度差を感じつつも、ものすご~く久しぶりに遊園地を楽しんだ午後でした。

遊園地の各所にはまだ殺風景なエリアが残っていて、リニューアルが途中なのではないかと思わせる部分もありますが、入場後に客を迎える昭和感満点の商店街を含め、大人も子どもも楽しめる出来になっているかと思われます。
昔からおなじみのタコの乗り物はまだあった。

というわけで、娘と川遊びをした昨日に続いて夏休み感満点の4連休2日目でした。
週刊の仕事をしているから連休だろうと業務量は変わらないわけで、裏ではヒーヒーいってますが。

7/24(土)
ツイッターのタイムラインで見るに耐えない分断が起きてるのがしんどい。
五輪反対ならテレビでも観るなと言ってる人がいるけど、今回の反対派の多数は「コロナ禍だから中止した方がいい派」であって、平時から「五輪をブッ潰したい派」なのではないと思います。開催されたらされたで開会式を楽しんだり選手を応援するのは、別に矛盾していない。
まぁ、もともと「五輪をブッ潰したい派」なのなら、何がなんでも観るな、中止しろ、という主張でもいい。
「そもそも五輪をブッ潰したい派だけど、スポーツ自体は好きだから応援はする派」なのなら、選手の応援はしつつ五輪中止を叫び続けてもいい。これもまた、別に矛盾していない。

7/25(日)
焚火をしながら、昨日娘を連れて行った行田市郷土博物館の「近代日本の写真と出版〜原田家と小川一眞」展の資料を読む。

私のライフワーク半分・仕事半分という感じで行ったのだけど、さすがに博物館好きの娘(化石とか昔の暮らしの道具とか鎧兜とか、現物の展示は好き)にも、文献資料ばかりのこの展示内容は渋過ぎたようだ。

しかし忍(おし)城址をリノベーションした博物館の環境は素晴らしく、入場料は大人200円(大学・高校生100円、中・小学生50円!、それ未満はタダ)と財布にも優しかった。

7/29(木)
さくらももこ『そういうふうにできている』(新潮文庫)

最近、故・さくらももこ氏のエッセイを片っ端から読んでいる。
まだ読んでないやつがたくさんあるけど、これはうっすらと最高傑作なのではという予感がする。

内容は、さくら氏が妊娠してから出産して少し経つまで。男の私には体験できない、ホルモンバランスの変化による精神面の変容を、独特の冷静な観察眼によって克明に綴った。
局部麻酔による帝王切開の手術中に繰り広げたという、意識、脳、心に関する考察も明快で面白い。

騒動を面白おかしく書くコミカルな筆致と、もう1つの持ち味であるスピリチュアル趣味が、自身の出産というまたとないテーマにマッチしている。

■先月

ここ1年で観てきたYouTuberたち 編集Sの日誌 2021年6月

■次月

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