9/13(火)
過去に聴いていたものを聴き返す旅は続く。
Fair Warningを1stから4thまで聴き返したから、ウレ・リトゲン(Ba.)繋がりで次にZenoを聴きたくなるのは自然な流れでしょう。ZenoはFair Warningと違って、1年に1回程度は定期的に聴いているけど。
普段、他人にアピールしないから私がドトールやベローチェの何でもないホットドッグを好物としていることを知っている人は少ないと思うが、それと同じような感じで密かにZenoを愛聴している。私の人脈にZenoのようなバンドを好きな人はあまりいない印象。今までに組んだバンドのメンバーとZenoの話をした記憶もあまりない。
普段、Zenoのような音楽を主食としているわけではないし、Zenoのような音楽を演奏するようになりたいとも思わないけど(できたら凄い)、とにかくZenoが好きである。天にも昇るような神々しさをもつ哀愁の美旋律を耳にすると、この音楽を聴くために生きてきたような多幸感に包まれる。
とくにマイケル・フレクシグのヴォーカルと、ジーノ・ロートのギタープレイが好きだ。普段はハイトーンヴォーカルにもソロイストにもあまり関心はないのだが、彼らが紡ぐ情熱的なメロディが運ぶ感動に、聴く度に顔がクシャクシャになるほど悶絶する。
歴代のヴォーカリストではFair Warningにも参加するトミー・ハートも好きだが、Zenoでは断然マイケル・フレクシグ派。
2006年の3rdにして最終作「Runway To The Gods」はヴォーカルがマイケル・ボーマンだったのが残念だった。このアルバム、曲自体はおそらく良いであろう気配を感じているんだけど、ヴォーカルがマイケル・フレクシグじゃないのが不満で聴く度に聞き流してしまい、何度聞いても曲が印象に残らない。このほど、「今回こそは」と気合を入れて再生してみたけれど、やっぱり途中から聞き流してしまってまたもや印象に残っていない(笑)。「この曲が素晴らしいから聴け」というアドバイスがあればぜひください。
そんな私は、1986年の1st「Zeno」収録の“Circles Of Dawn”、1998年の2nd「Listen To The Light」収録の“Love In Your Eyes”、2005年にリリースされた未発表音源集第2弾「Zenology Ⅱ」収録の“Dreaming The Night Away”(ここでのトミー・ハートによる若々しい絶唱は必聴!)と“Victoria”がとくにお気に入り。
ジーノ・ロートは2018年に死去。もうこれから新作を聴くことはないのかと思うと寂しくてならないのだが、今ちょっとググってみたらマイケル・フレクシグ名義でZenoの名曲や未発表テイクを集めた音源集が2019年に出てたのね。これ今度買おう!
9/19(月)
妻の仕事の用事に付き合って、西武・楽天戦を観に西武球場(ベルーナドーム)へ。
球場で野球観戦するのは、小学生時代以来の2回目。
普段まったく野球をやらない&観ない人間なのだが、意外にも大いに楽しめた。
縁日のような出店がたくさんある非日常感、試合前のダンスパフォーマンス、ハモンドオルガンのような音で奏でられる音楽や決まりのBGM、応援合戦の熱気、そして試合そのものの緊張感。これはサーカスとかKISSのようなアリーナバンドのコンサートのように、大衆向けに開かれた総合娯楽なんだな。
今日は内海哲也投手(今日初めて知りました)の引退セレモニーに、アニメ「ヤマノススメ」の声優のゲスト登場なんかの要素も加わって、チケットは完売だったらしい。駅を降りるやいなやドーム入場口にごった返す人、人、人でびっくりした。野球離れとか言われてるけどすごい人気じゃないかと。
内海選手が先発での引退登板で相手を打ち取ったとき、鳴りやまない拍手と勇ましい音楽のなかで、なぜか俺は泣いていた。今日その場で初めて知った選手なのに……。縁もゆかりもない他人の人生の一幕だが、俺もこの年になって色々な人生の色々な局面に想像力がおよぶようになったためだろうか。
感染対策のために大声での応援が禁止されており、選手のファインプレーに対しては一瞬「ワッ」と声が上がるものの、基本的に観客たちは拍手で称えていた。その他のシーンでも、人混みでの振る舞いとか、全体的に来場者たちのマナーが良い印象を受けた(多目的トイレに吸い殻があったけど)。
野球はやらないけど水島新司氏の漫画は読んでいるので(「あぶさん」とか)、野球場ってガラもマナーも悪いイメージがあったのだが(選手を野次るアル中ジジイがいたりとか)、今はそういう感じでもないのかな。まあ、部分だけを切り取ればあらゆるケースがあるだろうけど。
娘(6歳)の集中力が切れたので、1回の裏まで観て退散(笑)。その後はキッズスペースみたいなところで遊んでた。
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