コロナ影響下のライブ配信について。Mossa Hiro氏(Floaters)へのインタビュー

3月に2ndアルバムをリリースしたドゥーム/スラッジ・バンドFloaters × 西横浜のライブハウスEl Puente × 日本のアンダーグラウンド/エクストリーム・ミュージックを海外に伝える活動をしているウェブジン「Kaala」によるストリーミング・ライブが、5月15日金曜日に開催されます。

先立って配信を担当するウェブジン「Kaala」のMatt Ketchum氏へのインタビューを公開しましたが、今回は、FloatersのメンバーであるMossa Hiro氏(Bass, Vocals)に出演バンドの視点からインタビューに応えていただきました。(聞き手・加藤隆雅)

 

――大変な状況の中、インタビューに応えていただきありがとうございます。まず始めに、今回のコロナ・パンデミックによって貴方と、周りのコミュニティにどのような影響があったかを教えてください。

バンドとしては3/22に西横浜El Puenteで2ndアルバム「Roman Holiday」のリリースパーティーをやらせてもらったんだけど、幸い多くの人が来てくれて誘った全てのバンドが参加してくれたんだけど、以降のライブは全部キャンセルだったり延期になってしまった。アルバムリリースしたばかりだし多くのライブ決まってたから残念だよ。

去年、シアトルのSummoned By Giants(以下、SBG)と日本ツアーしたけど、今年はSBGとのアメリカ西海岸ツアーも6月末にやるのが決ってたんだよね。本当に楽しみにしてたけど仕方ないよね。まぁ中止じゃなくて延期なんで。

西横浜El Puenteもうちのリリースパーティーの後は全てのイベントがキャンセルか延期になってしまった。

そこで大熊さん(NECROPHILE)からPuenteのサポートで、ダウンロードでコンピレーションアルバム出さないかってって連絡来たんだよね。

そして4月5日に大熊さんとナルトシさん(Butcher ABC)とShiggyさんとでプエンテに集まってミーティングしてPuenteのBandcampページを立ち上げた感じ。

Shiggyさんとはネット配信やTシャツ等のマーチャンダイズの話もしてたので、Tシャツのサンプル画像の作成とかコンピレーション用の音源のデータの作成とかを手伝わせてもらってる感じかな。

同時期にKaalaのMattから「FLOATERSでビデオ配信やらないか?」って連絡きて二つ返事でOK出した。

個人としては働いてるThrash Zone(編注:横浜のクラフトビア・バー)はバーだから緊急事態宣言以降は完全休業してる。

とはいえ、PuenteとThrash Zoneの作業やったり打ち合わせやったりで暇って訳ではない。1番多い作業は幸いにFLOATERSの通販の発送作業(笑)。皆さんありがとうございます。

――4月25日に、テストも兼ねたストリーミングを行いましたが、手応えなどはありましたか?

撮影はフルセットのライブの予定だったんだけど、うちもリリースパーティー以降で始めて会って合わせてるから出来もイマイチだったから、まずはテストを兼ねて1曲だけにしてってMattに頼んだんだよ。

やってみるまでどんな感じになるか分からなかったけど、不思議な感じだよね。ライブの日に家で自分のライブ観るんだもん(笑)。自分のライブ観ながらお客さんがTwitterでツイートしてるのにコメントするって謎の状況(笑)。FLOATERSファンの方も勿論観てくれてるけど、多くのPuenteのファンの人が観てくれて、追加のドネーションもしてくれて本当にありがたかったよ。

自分達のライブで大事な場所にも貢献できたし、お客さんも楽しんでくれたようで成功したと言えるんじゃないかな。

――このようなストリーミング・サービスは、以前から構想があったのでしょうか。あるいは、今回初めて挑戦したのでしょうか?

実は数年前にShiggyさんに話した事あるんだよね。ただ話しただけで実行はしなかったんだけど。なので、Mattから連絡来た時は特に迷う事なくやりたいって返事したよ。

――ストリーミングを行うにあたって、何か具体的な調整(ライブハウスや配信担当者との間で、または機材など)は行いましたか?

撮影の機材はMattが用意してくれたし、配信のプラットフォームも選んでくれてたからPuenteのShiggyさんに「撮影しますね」って連絡して演奏しただけ(笑)。Mattは準備、撮影、編集、そして配信と全部やったから大変だったと思うよ。

――開催場所である西横浜El Puenteと、配信を担当するKaalaについて教えてください。

西横浜El PuenteはFLOATERSのリリースパーティーにも出てもらった横浜の先輩バンドRazooliを観に行ったのが最初。Facebookを遡ると2012年5月20日らしい(笑)。初ライブは2013年5月のEND ALLのレコ発で、これまた横浜の後輩バンド。

2014年の5月位からスタッフとして手伝わせてもらい始めて、それがきっかけで今のThrash Zoneの仕事をさせてもらうようになったり、Noothgrushの日本ツアーのツアードライバーやらせてもらった時に、メンバーとShiggyさんは親友だったりで、その後の自分のバンド活動に考えられない程の影響を与えてくれた場所かな。

今の生活からバンドから、殆ど全ては辿っていくとPuenteに繋がってると言っても良い位にお世話になってる。

最近は日本のパワーヴァイオレンスの聖地みたいに言われてたりもするけど、完全に自由で愛に溢れた最高の場所だと思ってる。

KaalaというよりMattと初めて会ったのは2012年9月、天王町のOrange Country BrothersでのVeritas Conc.75の企画に呼ばれてInside CharmerDarkcorpseと対バンしたのが初めてのはず。

その後は対バンもしてるけどライブを観に来てくれた後に、日本やアメリカのアンダーグラウンドシーンの話をしたり企画に誘ってくれたり去年のSBGとの日本ツアーの話のきっかけをくれたり、次々と興味深いアイディアを出してくるナイスガイだね。

勿論、Kaalaの他のスタッフのJharrodもFLOATERSの1stアルバムを2017年のベストアルバムに選んでくれたりツアーのサポートしてくれたりで、Kaalaの皆は日本のアンダーグラウンドミュージックシーンを愛して守り、世界に広め交流出来るように橋渡しをするのに全力でサポートしてくれてる素晴らしい仲間だよ。

――コロナ収束後も継続してライブのストリーミングを行う計画などはあるのでしょうか。

まだ緊急事態宣言が解除されてないけど前回がテストで一曲だけだったから次はフルセットのショウを配信する予定(5月15日)。

Mattとはいくつかアイディア出し合ってるから収束後も色々とやれると思うよ。

勿論、前提としてライブを生で観るってのが1番だと思うけど、例えば配信してたら国内で地方の人も観れるし海外の人も観る事が出来る。観たいライブが被ったら配信チケット買ってどちらかを後で観る事も出来る。

配信しないで生だけでやるってのも良いやり方だし色々とあって良いと思うよ。

――まだ先が見えない状況ではありますが、この先の予定や展望、読者へのメッセージなどありましたらお願いします。

収束後に直ぐに元には戻らないとは思うし、そもそも元に戻らないかもしれないけど、FLOATERSはこれからもいつも通りにやっていくし、西横浜El PuenteもKaalaも色々と模索してやっていきます。

演奏する人、運営する人、観てくれる人が居て初めて成り立つものなので、皆さんこれからもサポートよろしくお願い致します!

美味いお酒を呑んで貰えるように全力でやらせてもらいます。とりあえず5月15日のFLOATERSのフルセットのショウの配信で。

 

コロナ影響下のライブ配信について。Matt Ketchum氏(Kaala、Worship Pain)へのインタビュー