1.Loom 08:20
2.Sightwaster 08:02
3.Up In The Sky 08:12
4.Signals 10:52
5.Sun 07:19
Mezk Erei(Vocals, Guitars), Artur (Bass), Lesyk Magula (Drums)
Label: Bilocation Records/Robust Fellow Production
ウクライナ西部の都市リヴィウのトリオによる1stアルバム。デザート~ストーナーロックにシューゲイザーやドリームポップ、ポストロックをブレンドしたスタイルが特徴で、ともすればチグハグになりかねない所を、元々はジャム・バンドとして結成された経緯もあってか、#2のレゲエ風のパート(ちょっと”Suzie Q”っぽい)やトレモロ・リフ、#3後半のゴリゴリのストーナーパートなど、上記ジャンルのエッセンスを長尺の中で巧みに繋いでゆく。トータルではデザート~ストーナーの範疇なので、シューゲやポストロックを熱心に掘り下げていない人(例:筆者)でも楽しめる内容。
1.Vero 11:36
2.Religion of Man 12:00
3.Blood Leaves a Trail 06:19
4.Hydrophobia 06:32
5.84 Days 07:31
6.Crows 09:12
Mezk Erei(Vocals, Guitars), Artur (Bass), Lesyk Magula (Drums)
Label: Bilocation Records/Robust Fellow Production
前作から4年を経てリリースされた2nd。前作はストーナーとシューゲイザー、ポストロックを融合した革新的な一枚とも評され、ウクライナ・ドゥーム/ストーナー・シーンにおいてSTONED JESUSに次ぐ出世頭に。
ミニマルなイントロから徐々に広大なサウンドスケープへと展開していく#1から彼らの成長ぶりが伝わってきます。約4分経ってするりと入り込んでくる歌声は耳ざわり良く、良くも悪くもテンプレ的だった前作よりも抑え気味にもかかわらず感情豊かに。
巧みに変化するギターと抑制の効いたリズム隊によって繊細に、滑らかに進行しながら全体像としての濃淡の鮮やかさが際立っていくような、枯淡の趣すら漂わせる作風。ストーナーのグルーヴとかは大分減退してしまいましたが・・・。
さて、前作のレビューでも書いたようにポストロック、メタルに疎い筆者の本作の聴きどころは#4の後半に突如としてブチ込まれる爆走ストーナー・パート。ここに到るまでの34分半はすべてタメであり、それ以降は余韻である。