金曜夜のヘヴィメタル 2025年

最近、格闘技ジムの行き帰りの車中で、以前よく聴いていたヘヴィメタル系CDを意識的に聴いています。必ずしも金曜日と決まっているわけではないが、金曜日が多いのでこういうタイトルにする。

昔聴いていたCDを久しぶりに聴くと、当時の記憶が蘇ってきたり、当時は気付かなかった音楽的ギミックに耳が行ったり、時間の経過がもたらした感想の変化を自分なりに感知することがあったりして面白い。

そういう感想もこまごまと記録に残しておけば、10年後20年後に読み返したときにまた自分で楽しめるんじゃないかと思い、自分しか使わないハッシュタグ付けてSNSに放り込んでおこうと思って始めた、ごく私的な感想雑記です。

ここ1~2カ月ほどで聴いて頭に色々な言葉が浮かんだのは、Death Angel、Dream Theater、Desultory、Dark Angel、Dark Tranquillityなど(ABC順に聴いているので、この頃は〝D〟でした)。しかし遡ってまで書くのは、ライブ感が失われるし面倒臭いので、やりません。

その1―Extreme「Extreme」(1989)

スーパーギタリスト、ヌーノ・ベッテンコートを輩出したアメリカのハードロックバンドの1st。

ハードロックにファンキーな要素を融合させたバンドとして、主にハードロック/ヘヴィメタルサイドのリスナーに支持されている印象のバンドだけど、同時代のLiving ColourとかRed Hot Chili Peppersとかのファンキーオルタナロックを聴く耳で聴いても面白いんじゃないかと思う。

ただ、このジャケットが示すような独特のダサさが、時代的なモノに加えてとくにHR/HM系特有のダサさでもあるので、それを許せる当該ジャンルのヘヴィリスナー専用のスタッフになっていることはまあ自然な成り行きなんだろう。

私は中学生くらいの頃に、彼らの代表作である2nd「Pornograffitti」を割と愛聴していたが、素っ頓狂に明るいヴォーカルの感じなんかを捉えて「これはダサい」とも感じていたので、聴いていることをあまり公言しなかった。

Nightwingsのスタジオで、H氏が一部の音楽を言い表すときに「こういうの好きなんだ~って、女子に思われたくない音楽」という表現を用いることがあるが、その感じ。

Nightwingsのスタジオと言えば、しばしばメンバー間で「どんなバンドTシャツがダサくて、どんなバンドTシャツならダサくないか」という議論をするのだが、K氏がダサいアイテムの筆頭としてよく挙げるのが、このExtremeの1stのジャケを前面にあしらったプリントTシャツ。

確かに、このジャケのデザインはとにかくストレートに「ダサい」わけだけど、これでTシャツのボディが白だったりすれば、「ロックを聴かない今どきの若者が、あえて80’sロックテイストの古着を着てる感」で着られなくもないんじゃないかと個人的には思う。

しかしこのTシャツを着てライブハウスに繰り出しなぞしようものなら、普通に「Extremeガチ勢」として捉えられる可能性が高いことはもちろん、下手すると「速弾きガチ勢」と思われるかもしれず、それはなんだかすごく癪に障る。
個人的に、「ハードロックガチ勢」以上に、「速弾きガチ勢」にまとわりつく非モテ感のイメージは強いと感じている。バンド関係者同士だと、「アンサンブルをわからない奴」と思われそうなリスクも感じる。この感じは一体なんなんでしょう。
Extremeの音楽的業績は凄いし、ヌーノ・ベッテンコートのプレイをしっかりとコピーできるギタリストなら(私には無理)、私よりバンドアンサンブルを深く解し、私よりステージでモテるとも思うのですけれども。(4月4日)