Tranquilized Magazine

SHOOTING GUNSが手掛けた映画のサントラ”Wolf Cop OST”(2014)を聴いて以降、「ドゥーム、ストーナーを通過した上での70s、80s映画サウンドトラックの再解釈のようなことをやっているバンド/アルバムは他にないのかなあ？」とボンヤリ思い続けていたのですが、いた！いたよ！！
WOLFMEN OF MARSは2010年結成、”70~80sのエレクトリック・アナログ・サウンドとヘヴィ・グルーヴの融合。深夜のドライブ、あるいは宇宙旅行のサウンドトラック”を掲げるトリオ。現在までに10枚(!)ものアルバムをフィジカル/デジタル問わずリリースしている。John Carpenter風というか、’あの時代’のシンセ・サウンドが音の中心であることはどの作品も変わらないのだが、パンクっぽかったりインダストリアルっぽかったりとスタイルは作品毎に異なる。本作はヴィニール盤がアメリカのサイケ/ストーナー系レーベルPoisoned Mind Recordsから発売されているだけあって、ストーナー色が強め。映画のポスターやDVDのジャケットを数多く手掛けているDevon Whiteheadのアートワークも素敵。ドゥーム/ストーナーもレトロな映画サントラも好きという好事家の皆さん、オススメです！