Tranquilized Magazine

東京拠点のスラッジ/ストーナー・バンドによる初の単独音源EP。バンド自ら影響を公言するBONGZILLAやIRON MONKEYを核として保ちつつ、ストーナー・ロックへと接近。メロディとグルーヴが強化されたことでこれまでの音源とは明確に異なるサウンドへとシフトしている。遅重リフのイントロからグルーヴィなミッドテンポへと転調する#1は、バンドの新たな方向性を象徴する１曲と言えるかもしれない。続く#2はストーナー・ロック風のキャッチーなリフで始まり、中～後半に入るとテンポを落として”タメ”に入る。聴き手にストレスを蓄積させたまま、本作屈指のダンス・チューン#3で一挙に爆発させる流れは本作のハイライトだ。#4はゆったりとしたグルーヴと憂いを帯びたメロディが印象的な１曲。聴き終わった後には良い映画を一本鑑賞した後のような、心地よい余韻が残る。CDはセルフリリース、アナログ盤はW.I.F.A.G.E.N.Aからのリリース。