BLACK BOMBAIM

 
Black Bombaim – Zone Of Resident Bodies 1024x1024 - BLACK BOMBAIM
“Black Bombaim” (2019)

1.w/ Jonathan Saldanha – Zone Of Resident Bodies 23:01
2.w/ Pedro Augusto – Three Axes 14:01
3.w/ Luis Fernandes – Refraction 11:30
4.w/ Luis Fernandes – 20180224 05:21
5.w/ Pedro Augusto 20171216 09:53
6.w/ Jonathan Saldanha 20180415 05:50

Line Up:
Paulo Gonçalves (Drums), Ricardo Miranda (Guitars), Vítor Rodrigues (Bass)
Label:Cardinal Fuzz/Lovers & Lollipops

2007年に結成されたポルトガルのインスト・サイケ/ストーナー・トリオの7th。近年はEARTHLESSのIsaia Mitchelle、ポルトガルのポストロック・バンドLA LA LA RESSONANCE、ドイツの現代美術家/フリージャズ・サックス奏者Peter Brötzmannなど、ワールドワイドなミュージシャンとのコラボレーションを積極的に行っている。本作はポルトガルの電子音楽家3名とのコラボ(各2曲ずつ)で、レコーディングもそれぞれ古い講堂(Luis Fernandes)、郵便局の空き部屋(Pedro Augusto)、工科大学の反響室(“reverb chamber”、Jonathan Saldonha)で行われている。
各コラボ曲が入れ子構造のように配置されているが、アルバムとしての統一感は十分。各楽器の発する一音一音の波が徐々に空間を形成してゆく#1、パーカッションの性急なビートと緩慢なベース、星の瞬きのようなギターによるサイケデリア#2、フィードバック音のドローンから後半徐々にベースがウネウネと蠢きだしテンションを高める#3、虹色の砂埃を巻き上げながら疾走するストーナー・ソング#4、ゴリゴリのヘヴィなベースを軸に繊細なドラムとギターが溶け合ってゆく#5、エレクトロニックなビートのループを使用したクラウトロック風の#6。
どの曲も緩やかに情景が変化してゆく様が心地よくて何度も聴いてしまう。気軽には聴けない一枚だが、敷居はそれほど高くない。一度没入してしまえば、片道切符の宇宙旅行が待っている。

 

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